DTPにおけるPhotoshopの基礎知識とテクニック

posted:2023-09-24 | peace design | グラフィックデザインに必要なソフトとテクニック
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DTPグラフィックデザインにおけるPhotoshopについて
 
Photoshopは、デジタル画像の編集や合成を行うための優れたツールです。DTPグラフィックデザインにおいても、そのパワフルな機能を活用して様々な制作物を作成することができます。この記事では、Photoshop用途や基礎知識なついて解説します。

Photoshopでどんなものが制作されるのか

Photoshopは、写真の修正や合成、イメージの作成など、幅広い用途に使用されます。DTPグラフィックデザインにおいても、以下のような制作物がPhotoshopを使って制作されます。

写真の編集・レタッチ
まず、写真の補正や修正が挙げられます。Photoshopの豊富な修正機能を使って、色調補正や明るさの調整、ノイズの除去などを行うことができます。また、写真の一部を切り抜いたり、不要な要素を修正したりすることも可能です。

画像の合成
さらに、広告やパンフレット、雑誌のレイアウトなどで使用される画像の合成もPhotoshopの得意とするところです。複数の画像を組み合わせたり、文字やグラフィックスと組み合わせたりすることで、魅力的なデザインを作り出すことができます。

グラフィックパーツ
また、WebデザインやUIデザインにおいても、Photoshopは重要なツールとなっています。ボタンやアイコンの作成、ウェブページのデザイン、ユーザーインターフェースのデザインなど、Photoshopを使って美しいデザインを実現することができます。

Photoshopで版下用データを作る、印刷データ制作の基本

DTPグラフィックデザインにおいて、印刷物の制作には版下用データが必要です。版下用データとは、印刷物のレイアウトやカラーモード、解像度などを正確に設定したデータのことです。
Photoshopを使用して版下用データを作成する際には、以下の基本的な手順に従うことが重要です。

画像の基本設定
印刷物用の版下で使用する画像データを作成する際は、まずサイズなどの基本設定をします。それは、
・解像度:印刷仕上がりサイズの実寸で解像度が360dpiになるように初期設定する。
・色モード:印刷の版下用のデータは色モードをCMYKモードに知る必要がある。
・Illustratorの版下データにPhotoshopの画像データを貼り込む際は、ファイル形式をEPSで保存する。最近は、Photoshop形式でも可能なことが多いが、レイヤーなどそのまま保存するとデータが大きくなる場合がある。
・編集作業はRGBかCMYKか?:デジカメのデータをレタッチする場合、編集作業をRGB・CMYKどちらのモードで行うか気をつけた方がいい。大きく色を変調する場合グレデーションにトーンジャンプが起きることがある。私は、RGBで全てのレタッチを行って最後にCMYKに変換し、そこで彩度・明度の微調整をすることにしています。
 

Photoshopの重要なテクニック

Photoshopには、DTPグラフィックデザインにおいて役立つさまざまなテクニックが存在します。以下では、特に重要なテクニックについて紹介します。

まず、選択ツールの使い方が重要です。選択ツールを使うことで、画像の一部分を選択し、編集や修正を行うことができます。選択範囲の正確な指定やマスクの作成に慣れることで、緻密な編集作業が可能になります。
選択の方法には「近似色の選択」があり、指定した色の幅を指定して目的とする色域を選択します。これは、物体の切り抜きにも多用されるテクニックでよく使われます。
もう一つの画像選択方法はチャンネルです。アルファチャンネルを使うことで画像にマスクをかけることができます。RGBまたはCMYKのそれぞれのチャンネルをアルファチャンネルにコピペすることで、目的とするマスクを効率的に作れることがあります。

次に、レタッチや修復ツールの活用です。Photoshopには、スポット修復ブラシやクローンスタンプツールなどの便利なツールがあります。これらを使うことで、写真の傷や汚れの修復、不要な要素の除去などを行うことができます。

また、レイヤースタイルやフィルターの効果を活用することも重要です。レイヤースタイルを使うと、テキストや図形に影やグラデーションを追加したり、特殊効果を与えたりすることができます。

さらに、フィルターを使用して画像にノイズやぼかしを加えたり、特定の効果を適用したりすることができます。

PhotoshopのDTPに関する知識

DTPグラフィックデザインにおいて、Photoshopを使いこなすためにはいくつかの基本的な知識が必要です。

まず、カラーモードについて理解しましょう。CMYKは、印刷物で使用されるカラーモードであり、Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key(ブラック)の4色を組み合わせて色を表現します。一方、RGBはデジタル表示や画面上で使用されるカラーモードであり、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の3色を組み合わせて色を表現します。

さらに、解像度についても理解しておきましょう。印刷物の解像度は通常300dpi(ドットパーインチ)とされており、画像のクオリティや印刷結果に直接影響を与えます。

以上が、DTPグラフィックデザインにおけるPhotoshopに関する内容です。Photoshopを使った制作物の幅広い可能性や基本的な印刷データ制作の手法、重要なテクニック、DTPに関する知識を理解することで、よりクリエイティブなデザインを実現することができます。ぜひこれらの情報を参考に、Photoshopの活用を深めてください。

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