センスというブラックボックス。

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デザインやイラストをやっていると、よく「センスがいい」という言葉を聞くことがある。
ふと、このセンスとはなんだろう?と思った。
今回は、センスって何なのか?デザインやイラストや写真をやってきて、頭に溜まっていることを書いておく。

あるYoutubeチャンネルで、「デザインセンスの磨き方」という動画を出していた。
そこでは、世の中のデザイン(雑誌、webサイト、パッケージ…)をつねに見ておくこと、また、本を読んだり知識も頭に入れるとなおいい…と言っていた。
確かに、デザインセンスを磨くには、デザインをたくさんインプットするのがいいことは賛同する。

しかし、そもそもデザインセンスとはどういうものなのか?
長年、デザインなどの創作ごとをやっていると、デザインなどの「センスというのは持って生まれたものじゃない?」と思うことが度々ある。
つまり、「センス」とは、生まれた時はすでに確定しているみたい….と言うこと。

でも確かに、デザインセンスを磨く…というのも理解できる。
実はこれ、「デザインセンス」を磨いているようで「デザインテクニッ」を磨いているだけなのかもしれない…とも思う。

何を細かいことを言っているのかというと…

例えば、TVなどで野球選手の育成について話題にしている時。
「〇〇選手は成長しましたねー」「センスがいいですからねー」なんて会話がある。
この時の「センス」とは、〇〇選手が持って生まれた「野球センス」が優れているため、練習の成果が格段にいい…という雰囲気があると感じる。
つまり、「センス」とは、その分野での下地をどれくらい持って生まれているか?ということ。

例えば、誰かにネコの絵を描いてもらうとすると…、
大人でも3歳児が描くような絵を描いてしまう人がいる。
明らかに、持って生まれた何かがあるのではないか?と感じる。

さらに、違う例を挙げると…、
私が取り組んでいる写真の場合だ。
写真は、割と簡単に作品を制作することができる。
カメラの設定を自動化して無難な状況を選べば、だれでもほぼ同じ条件で撮影することができる。
これは、あとは撮る人の「センス」だけ…ということにもなる。

ここで感じることがあっった。
数人で同じ時に同じ場所で写真を撮った時の事。
みんな同じような写真を撮るなかで、一人だけ明らかにかっこいい写真を撮る人がいた。
ここでセンスの違いが出る(もちろん、経験やテクニックの差はあるが)。

これを見て「センス」について感じることがあった。

センスは人それぞれで、持って生まれた感覚でカメラをフレーミングしシャッターを押す。
みんな、自分がいいと思うタイミングやフレーミングで撮るのだ。
そこに違いが出る。
つまり、「いいと思う部分」が「持って生まれたセンス」で、本人は特に凝ったことをしなくてもそうなってしまうのだ。
善かれ悪しかれ。

なんだ、「センス」ってブラックボックスか…と思った。
だから、かっこいい写真を撮ったその人は、逆にそれ以外の写真を撮ろうとすると苦労する。
カメラを構えてシャッターを押すと、勝手に世間でかっこいいと評価される写真が出てくるのだ。
その人の写真センスが、たまたま今の時代にフィットして、たまたま評価されている…ようなものかもしれない。

だから、絵を描けば勝手にイイ絵になってしまう..とか、
ピアノを弾けば、勝手にイイ演奏になってしまう…ようなことが起こり、
これらはすべて、個人のセンスでありイイ時もあれば悪い時もある…という、持って生まれた動かしようがない素質なのかもしれない。

こんな風に、何かをすると個人の「ブラックボックス」を通して、行動やアウトプットが出てくる。
この「ブラックボックス」のことを「センス」と呼んでいるのだな…と思うのでした。

(この記事はファースト書きなぐりです)

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